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2012年12月6日木曜日

53 ボトム・オブ・ピラミッド

53 ボトム・オブ・ピラミッド
「SBEの対象のひとつに貧困の撲滅がある。
ミシガン大学のC・K・プラハラードは貧困層を新たな市場と捉え、ここに焦点を合わせた製品やサービスの開発を促している」
世界の富の配分は次のとおり

    購買力平価        人口

第1層 2万ドル以上      7500万人〜1億人
第2〜3層 1500〜2万ドル未満  15億〜17億5000万人

第4層  1500ドル     
第5層  1500ドル未満     4と5をあわせて40億人

第1層は年収2万ドル以上の人たち。
その一方、経済ピラミッドの底辺は、年収1500ドル以下で、その数は40億人にのぼる。

プラハラードはこの底辺にいる「1日2ドル未満で生活している40億人の人々」の事を、ボトム・オブ・ピラミッド(BOP)と呼ぶ。

企業は今後、投資力をBOPに向ける事が企業の利益に貢献するとする。

つまりBOPこそがネクスト・マーケットだとしている。 必要な情報がないだけで、お金は持っている。ここに適切な製品やサービスを提供すれば、貧困撲滅という社会的責任マーケティングを実現でき、さらに企業利益にも貢献できるのである。

BOPで受け入れられる製品を作れば、その後信頼を得るはず。そこからピラミッドを逆流することも可能であろう。そうすれば企業努力を怠り、低付加価値で高額な商品は駆逐されるはず。

日本市場が中国製品の大量進出でうけたインパクトに通じるものがある。

いずれにしても、BOPへの進出のいかんに関わらず、飛躍的にコスト・パフォーマンスが向上した製品の出現を前提にした企業努力をすべきという事である。

2012年12月5日水曜日

52 ソーシャル・ビジネス・エンタープライズ

52 ソーシャル・ビジネス・エンタープライズ

「社会的責任マーケティングの6番目に位置する社会的責任に基づく事業の実践の典型」
→51で触れた、ソーシャル・ビジネス・エンタープライズ(SBE)は、「社会的目的が企業の最も重要な事業目的とされていて、その企業の意思決定に明確に反映」されており、同時に利益も上げる企業を指す。

SBEで最も有名なんのが、06年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスが社会的貧困の終焉を社会的コーズとして起業したグラミン銀行であろう。

バングラデシュで企業された同行は、マイクロ・クレジットという事業で貧困層を経済的に自立させると共に企業としても利益を上げている。

マイクロ・クレジットとは少額の資金を貧困層に無担保で貸し出す制度であり、このお金を元手にした貧しい人々が事業を行う。

借り手はそこからえた収益で融資の返済をしつつ、経済的な自立に道筋をつける。

グラミン銀行では、お金を貸し出す際、グループ単位での融資という手法をとった。

個人がローンを組む際には、グループ全体の同意が必要で、仲間意識が生まれることとなる。これにより返済義務の意識も高まり、個人に問題が生じた際もグループ全体で解決に向かうようになる。

この方法によってグラミン銀行は高い収益を手にしており、また貧困層が経済的に自立する事を支援している。 貧困の撲滅に限らず、様々な社会的コーズを事業目的としたSBEが誕生しており、事業を行なっているのである。